医療法人 天久台病院

カウンセリング・治療からリハビリ・訓練まで
じっくりしっかりのトータルケア

その手を取って、瞳をのぞき込みながら。
本当に必要なこと大切なことを導き出し、1対1のケアに気持ちを注ぐ専門の医療スタッフ。
焦らず、急がせず、患者さんとそのご家族にとって信頼のパートナーとなれるよう日々努めています。

診療案内

診療時間

午前9時00分~午後12時30分
午後1時30分~午後5時00分

外来診療受付

午前8時00分~午前11時30分
午後1時30分~午後4時00分

症状別診療方法

こちらでは、様々な症例を元に原因、治療方法などを説明していきます。
どうぞご参考にして下さい。

どんな病気でも早期発見、早期治療が大切なことは言うまでもありません。そのためには、患者さん、家族、周囲の方々の病気に対する理解が必要なのです。そして、患者さんをひとりにしないことが大切です。心の病気と身体の病気に差別はないのです。精神科にかかることは決して恥ずかしいことではありません。わたくしたち心の病気を診る者は、独りでも多くの人にこのことを理解してもらいたいと願いながら、日々の診療に当たっています。ご相談やご質問があればお気軽に当院の医師をはじめスタッフにお尋ね下さい。

うつ病

鬱(うつ)病とは?

人は誰でも悲しいことや失敗を体験すると、落ち込んだり憂鬱になりますが、多くは時間が経てば元に戻ります。ところが、落ち込んだ気分が長く続き、生活に支障が出る場合を「うつ病」といいます。うつ病になりやすいタイプの人は、仕事熱心、生真面目、几帳面、物事に徹底的にこだわる人、いつも他人に気をつかう人などです。

原因は?

  • 心理的な負担
    仕事量の増加、家庭内のトラブル、職場の配置換え、引っ越しなどの環境の変化、子供の独り立ち、肉親の死去などの喪失体験
  • 身体的な負担
    妊娠、出産、閉経、リウマチ、老年痴呆、脳硬塞後遺症
  • 薬の副作用
    高血圧治療薬、経口避妊薬、副腎皮質ホルモン、インターフェロン

症状は?

  • 気分の症状
    気分が落ち込む、自信がなくなる、人に会いたくない、自殺念虜
  • 思考の症状
    集中力、判断力の低下、悲観的、自責的な考え方になる
  • 意欲の症状
    気力が無くなる、おっくうになる、興味がわかなくなる
  • 身体の症状
    不眠、食欲低下、だるい、肩こり、頭が重い、胃の不快感、便秘、性欲低下

治療法は?

本来うつ病は、エネルギーのなくなる病気ですから、治療には休養と薬物療法(抗うつ薬)が基本です。うつ病は時間がかかっても必ず治ります。一進一退を繰り返しながら回復していきますので、焦らずに長い目で患者さんを見守っていきましょう。

家族はどのようにしたらいいですか?

  • 心と体をゆっくり休ませる(診断書をもらい、職場や学校は休ませる)
  • 旅行やスポーツは疲れるので無理にさせない。
  • 重要な事柄の決定は先に延ばさせる(退職、退学、結婚、離婚など)
  • つらいからといってお酒に逃げないようにさせる
  • 治療を続けることを勧める
  • 叱咤激励したり、意見を押しつけたりしない

認知症

認知症とは

「認知症」とは、正常であった脳の知的な働きが、後天的な(生まれてからしばらくたってから起きた)いろいろな病気によって、持続的に低下した状態のことです。
認知症のお年寄りは、症状が進むにつれて、1人で日常生活を送れない場合もあり、家族をはじめ、まわりの人の心温まる介護が必要となってきます。

原因は?

認知症の原因となる病気には多くのものがありますが、特に多いのが脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症です。この二つとその混合型(二つを合併している型)を合わせると、認知症全体の8割から9割を占めると考えられています。

脳血管性認知症
脳梗塞(脳の血管に血栓という血の固まりがつまった状態)、脳出血(脳の血管が破れて出血した状態)
など脳の血管に異常が起きた結果、認知症になるもの
アルツハイマー型認知症
脳の細胞が変性(性状、性質が変わる)したり消失した結果、脳が縮んで認知症になるもの
認知症の原因となるその他の病気
  • 慢性硬膜下血腫
    頭を打った後しばらくしてから、脳内で出血した血の固まりが脳を圧迫するもの
  • 頭蓋内新生物
    髄膜や脳の腫瘍によって認知症症状が出ることがあります
  • 正常圧水頭症
    脳の脳室という場所に髄液という液が貯まるもの
  • 甲状腺機能低下症
    甲状腺ホルモンが低下して認知症症状が出ることがあります
  • ビタミン欠乏症
    ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸などのビタミン欠乏によるもの
  • 低酸素血症
    心不全や呼吸不全、重度の貧血で血液中の酸素濃度が低下して認知症症状が出ることがあります
  • 電解質異常
    血液中の電解質(ミネラル)のバランスが崩れて認知症症状が出ることがあります

症状は?

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治療法は?

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統合失調症

統合失調症とは?

統合失調症は、旧名称の精神分裂病から「心が分裂している」、「人格が二重、三重になる」などと思われがちですが、そうではありません。脳の働きが障害されて、現実を正しく判断する能力が妨げられたり、感情の正しいコントロールや正しい意志決定が出来なくなったり、良い対人関係を持つことが困難になる病気です。かつては偏見と誤解から「特別な病気」と受け取られていた統合失調症ですが、今日では治療ができる「脳の病気」であるとされています。統合失調症にかかっても、早期に専門医の診療を受けて適切な薬物療法やリハビリテーションなどの治療を行えば、多くの方が自立した生活を送ることができるようになります。

原因は?

原因はまだはっきり分かっていませんが、脳の機能に障害があって起こる病気であることが明らかになってきています。脳の中では、神経細胞同士の間で様々な情報を伝えるために、神経伝達物質という科学物質が働いています。統合失調症では、その物質が過剰に働いてしまうことで、情報伝達に混乱をきたして様々な症状が出現するのです。遺伝が影響している場合もそうでない場合もあります。一般に統合失調症にかかる確率は100~120人に1人くらいですが、親族に統合失調症にかかった人がいる場合の発病率はそれよりやや高くなっています。しかし、単純に遺伝だけの問題ではなく環境など、多くの因子が関与しているので、必ず発病するわけではありません。また、ご両親が「育て方が悪かったから」と自分を責める場合もしばしば見受けられますが、そう考える必要はありません。

症状は?

  • 妄想(他人に自分の心の中を知られてしまう、誰かが監視している、誰かが自分を操るなど、周囲の出来事に特別 の意味を持たせて解釈する)
  • 幻聴(現実にはない声に話しかけられたり、命令される)
  • 同じ行動や姿勢をとり続ける、落ち着きのなさ(目的にあった動作が出来ない)
  • 感情の不安定さ
  • 意欲減退、閉じこもり
  • 注意、集中力の障害

治療法は?

  1. 薬物療法
    治療の基礎となるものです。向精神薬となるものです。向精神薬と呼ばれる薬物が、症状に応じて錠剤、散剤、注射薬が選択され使われます。再発を防ぎ、治療をスムーズに進めていくためにも継続した薬物療法をきちんと受けることが必要です。
  2. 精神療法
    診察の場や集団で病気や自分の症状への理解を深め、精神的な安定を取り戻すことをめざします。
  3. リハビリテーション
    薬物療法によって激しい症状がおさまった後に開始します。入院中は作業療法士などによる作業療法やレクリエーション療法などを行います。外来ではデイケアに通 所して、体力や集中力の回復を図ったり、対人関係などの問題を解決する技法、ストレスへの対処法を学ぶことができます。

家族はどのようにしたらいいですか?

患者さんにとっての最大の援助者は家族であり、適切な支援は本人への大きな力となります。次のようなことが心がけてください。

  • 病気についての正しい知識を得る
  • 適切な治療を受けられるよう協力する
  • 治療を続けるように本人を勇気づける
  • 回復期間中に本人をせき立ててたり期待をかけ過ぎないこと
  • 家族同士で励ましあう機会を持つ(同じ体験をもった家族同士で励まし合うことで、本人も家族も心のゆとりがもてます)